固有の伽藍配置<法起寺>

 法起寺は、天平時代の記録に池後尼寺とあることから、尼寺として建立されたことがわかります。

  その伽藍配置は、塔を東に金堂を西に配したもので、法隆寺西院や法輪寺とは位置が逆転しており、法起寺式と呼ばれています。

 

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三重塔

この建物は、現存最古の三重塔で、創建は慶雲3年(708)です。建立後は、再三にわたる大修理が行われたため、建立当初の形式が明らかでないところもありますが、昭和45年から50年にかけての解体修理の際、それまでの研究成果を踏まえた復元がなされ、現在に至っています。

初重内部は土間で四天柱と八角の心柱を立て、四天柱の上に肘木と斗を組んでいますが、二重以上は骨組がいっぱいに組まれています。初重にある仏壇は近世のもので、法隆寺の五重塔のような須弥山が作られた形跡や古い仏壇の痕跡がないので、当初の状況は明らかではありません。

本堂聖天堂表門収蔵庫境内図

本堂

寄棟錣葺の建物で、もとの講堂跡に建てられています。

現在の建物は、元禄7年(1694)3月(棟札による)に再建されたものです。

なお、本堂付近には、旧講堂のものとみられる礎石が残っています。

三重塔聖天堂表門収蔵庫境内図

聖天堂

定形造の建物で金堂の旧跡に建っています。

文久3年(1863)2月、当寺住僧順光の発願によって建立されたもので、本尊歓喜天像を安置しています。

三重塔本堂表門収蔵庫境内図

表門

三重塔の南方に当寺の正門として建つ四脚門で、建立年代は、その様式上、江戸初期と考えられます。

おそらく真政による再興時のものです。

三重塔本堂聖天堂収蔵庫境内図

収蔵庫

現在収蔵庫には、十一面観音菩薩立像が安置されています。この像の造像形式は通常の十一面観音菩薩で、10世紀後半ごろの作といわれています。

三重塔本堂聖天堂表門境内図