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鎌倉時代は末法思想を背景に、広く人々の救済が求
められた時代といえます。このような世相を反映して
南都仏教界では著しい復興がみられ、その影響をうけ
た法隆寺でも、とくに信仰と教学面において進展がみ
られた時代であったといえます。また境内全域にわた
る建造物の修理や再興も、この時代に活発に行われて
います。
昨年の法隆寺秘宝展では、聖徳太子一三九〇年御聖
諱の年に当たり、鎌倉時代を中心に大いに繁栄した聖
徳太子信仰を取り上げさせていただきましたが、本年
は太子信仰とともに、法会・教学・庶民信仰等におい
て、新たな展開をみせた鎌倉時代の法隆寺を、伝存す
る宝物を通して眺めてみたいと存じます。
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