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塔・金堂を中心とする伽藍の周囲は、仏を供養し、仏法を学び、
仏法を伝え、自らの修行に励み、伽藍を護ることに専念した寺僧
たちが、日常生活を営んだ場所といえます。奈良時代の財産目録
である『法隆寺伽藍縁起并流記資財帳』には、多くの供養具や堂
宇・雑舎なども詳細に記載されており、おぼろげながら当時の様
子を想像することができます。
時代の変遷とともに、寺僧たちの住まいは僧房から子院へと移
り、境内には持仏堂や坊舎が建ち並び、東西の僧房は太子信仰高
揚の道場として改造されるなど、境内の様子にも変化が見られま
す。また教学や法会においても、新仏教の影響を受けて新たな展
開が見られるなど、時代の流れに逆らうことなく、聖徳太子信仰
を中心に法灯を護り、伽藍の継承に奔走してきた寺僧たちの姿が
うかがえます。
本年の秘宝展では、そのような法隆寺の一面をご紹介できれば
と考えております。

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